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【緊急】非実在少年のシンポ

私が所属しているMLで、藤本由香里先生から、東京都の青少年健全育成条例改正案の問題点について考えるシンポジウムについての案内が届きました。

このシンポは、明日(もう今日ですね)の夜に催されます。時間がもうありませんが、一人でも多くの方が参加して、この法案の問題点について考える機会を持って欲しいと思い、ここに情報を転記します(そのままではなく、一部フォントの変更、文章の削除など書き換えております。)。

――引用はじまり――――――――――――――――――――――
『どうする!? どうなる? 都条例――非実在青少年とケータイ規制を考える』

(主催:「東京都青少年健全育成条例改正を考える会」
代表者:藤本由香里(明治大学准教授)・山口貴士(弁護士・リンク総合法律事務所)
(協賛:同人誌即売会連絡会、MIAU 協力:コンテンツ文化研究会)

日程:2010年5月17日(月曜日)
場所:豊島公会堂(東京都豊島区東池袋1-19-1 池袋駅東口下車 徒歩約5分)
時間:18時00分(開場) 18時30分(開演)※途中入退場は自由です。
閉会:21時00分(予定)
定員:800人
料金:入場無料ですが、当日カンパ箱を設置しますので、ご協力いただけると幸いです。

先に継続審議となった東京都の青少年健全育成条例改正案ですが、現在関係各所
での利害調整が行われており、6月中の成立、10月施行の可能性も考えられ、全く
予断を許しません。この集会の翌日(5月18日)の東京都議会総務委員会において
一定の方向性が明らかになると考えられます。本緊急シンポジウムは、法律の専門
家や出版、同人、携帯電話などの各業界団体、子供を持つ親などの幅広い皆様から、
都条例改正案についての実証的な発表を行っていただき、今後の冷静な議論への礎
となることを目的とします。

そのため、今回は単なるシンポジウム形式ではなく、パネラーの方々に加えて、業界
関係者を含め、 次々といろんなひとがリレーして発言していく形式を取りたいと
思います。作家・マンガ家さんなどの現場の方からのご発言もいただく予定です。

今後の対応のための資料や新しい情報もたくさん盛り込むようにしています。
基本的に実証的な集会になる予定です。たとえば、

・みんなホントに条文を「誤解」してるの?
・書店やコンビニには、そんなにエロ本が氾濫してるの?
・同人誌の表現って、「野放し」なの?
・携帯には一切規制はないの?
・「PTAは規制に賛成」って本当なの?
・海外で「日本は児童ポルノ大国」って言われてるってホント?
・パブリック・コメントの中身ってどうだったの?(西沢都議からの報告)
・議員さんに来たメールや手紙の数や中身って?
・マスコミの報道は正しいの?
・今度の改正案って、憲法違反にならないの?

……等の話をつないでいき、
最後に、作家さんやマンガ家さんたちから発言してもらいたいと思っています。

――引用終わり――――――――――――――――――――――

ご関心ある向きは、ご参加下さい。

都条例改正案に関しては、マスコミでもかなり誤解があり、情報を整理し切れていないために、声を上げたマンガ家集団が誤解しているとする報道もあるようです。こうした「錯綜している情報を整理し、議論の基礎を共有するため(藤本由香里の言葉)」に、大規模集会を行なおうというものです。

再び引用。「翌、18日には都議会総務委員会が予定されています。ここに向けて確実に声を伝えたいと思っています。これが6月議会に向けての大きな山になると思います。みなさん、可能な限りいらしてください。」

法案通過が現実味を帯びてきております。賛成者だけでなく、確実にこの機会に勉強しようという方もしっかりとした情報を持つために参加してはいかがでしょうか。

シンポジウムだけではなく、多くのパネラーが参加し多面的な情報を共有できると言うこと、また、研究者・実作者が多数参加するようですが、「実証的な集会」ということで、普通の大規模集会よりは、緻密な議論が展開されると思います。

必ずしも研究者向けの集会ではありません。実作者、編集者、マンガ好き、沢山の方に参加してもらいたいと思います。政治学、文学、美術などを勉強している大学院生、学部生の方も、こうした場に参加なされてはいかがでしょうか。


主催者の藤本由香里さんは、編集者の経歴のある研究者で、マンガ学会の理事もされております。非常に実作者や編集者との繋がりのあるかたで、この問題をセンシティブに捉えております。

山口貴士さんは、児童虐待、性的虐待問題にも知見のある弁護士さんで、単なる児童ポルノ所持規制が耳さわりの良い表面的なものであり、その本質を見過ごすのではないかとして問題点を指摘なさっております。

誤解なされない様にもうしあげますが、お二人とも実績のあるかたで、なおかつ児童の性的虐待には反対の立場です。その反対の立場である方々が、都条例規制には問題があると指摘しています。

――――――――――――――――――――――――

残念ながら、私は大学での授業があり、参加出来ません。
参加したかったなあ。


ここから、別の話。かなり余談。

最初にこの話を、藤本さんらよりマンガ研究のML上で伺ったとき、東京都議があまり勉強していないなという実感を持ちました。それは私自身もそうでした。直ぐにでも議会に諮られる状況でしたので、急いで情報を整理しましたが、確かに多くの問題点を孕んでいる条例改正だと思いました。簡単にいうと、実証的な問題を把握せず、「イメージ」で自体が推移しているということです。

これは直ぐにアクションを起こさなければならないな思い、団体でするか個人でするかは別にして、知り合いの参議員議員の秘書とコンタクトを取り、政治家に対するロビーの方法をいくつか教えていただきました。

短い間に沢山の人がこの問題に関心を寄せ、具体的にいくつかの団体がアクションを起こしたので、団体での呼びかけよりは個人でアクションを起こそうと思い、その秘書さんからアドバイスを受けた手法で、都議にシンプルな訴えを起こすことにしました。

都議の泉谷つよしさんにメールで文面をおくることにしたのですが、オフィシャル・ウェブサイトにあるメールのアドレス、間違ってます。通常多くの議員が使っているアドレスから推測して訂正して送信してみたところ、送れました。しかし、正式に公表しているアドレスではありませんから、確実に受け取ったかどうかはわかりません。

これ、恐らくわざとじゃないですかね。知識のない人であれば、このウェブサイトからは意見を送れないことになります。そうであるならば、見目よく、「お問い合わせ」としてメールのリンクを張るべきではありません。少なくとも、3ヶ月はこの状態です。こういうやり方をするくらいなら、メールで意見をうけたまわれるような印象は与えず、堂々とメールでは一般の人から問い合わせは受け取りません、としてくれた方がいいですね。泉谷つよし議員のこのやり方は、不誠実です。

国政議員ほど秘書がいるわけでもないでしょうが、都議がこういった姿勢では不信感も募ろうというものです。もし処理できないという理由であれば、どうどうと処理できないと公表すればいいし、問い合わせ窓口は郵送のみとすればいいのです。

神奈川県知事の松沢しげふみさんや、衆議院議員の高市早苗さんが、日本ではありませんが、アメリカ下院議員の実情を報告する本を出版なされています。だいぶ古い本ですが、いずれも有権者への対応を誠実にこなしていく姿が描かれています。国政(他国ですが)と都議を簡単に比べてはいけませんが、単純に政治家としての誠実さはどこにあるのかと思わされる経験でした。


さらに余談。
お薦めのマンガ教えてくださーい(笑)。最近、忙しいのもあるのですが、凹んでます。面白いマンガ情報ください! 今年もあんまりマンガ読めない気がしますが・・・。

 
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真月譚月姫 画像

もう見ました、面白いですね
by 真月譚月姫 画像 (2010-11-18 17:41) 

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